すこやか通信-2022年11月号-

治癒とは

 10月2日、とんでもないことが起こった。場所はパシフィックゴルフクラブ。早朝7時15分スタート。インコース2番。意気込んで放ったドライバーショットは、左斜面に。膝を曲げて体重を落としてコンパクトに。上手く打てた、と思った瞬間だった。足が滑った。ゴキゴキゴキ。何とも異様な音を立てて、頭から転げ落ちたのだ。折れたかも?一瞬、頭を過ったが、捻挫であってほしいと祈りつつその日のプレーは中断し、救急病院に直行した。レントゲン写真を何枚も取り整形外科の診察を受けたのだ。「腫れて出血しているが大丈夫、単なる捻挫です。」若い先生だったが神の声のような響きであった。

 安堵の思いで次の日の仕事を始めたのだが、やはり、ヒア汗の出る痛みが治まらない。自分でCTスキャンで再検してみることにした。すると、ポッキリ。やはり骨折であった。腓骨遠位端骨折。

 病院を変えて、再度、整形外科に受診。ギプス固定かなと思っていたところ「大変です。足全体に影響、すぐ手術しないと一生歩けませんよ。」あれよあれよと悪い方に転がる一方。直ちに全身麻酔でボルトを入れることになった。

 約1週間の入院後、車いす、松葉杖の生活は1か月に及んだ。

 11月になり、何とか自立歩行が出来るようになったのだが、体重を掛けるとまだ痛い。ゴルフが出来るようになるのは何時のことやら。

 ここで、何をもって治ったと言えるのか、考えてみた。

 病気が治る。怪我が治る。この治るという言葉は人によって受け取り方が違う。例えば、「運動すると痛くなるけど、やらないと治っているんだ。」「水中ウォーキングは無理なくできる。」「整体に行った後は調子が良い。」これは治っているのだろうか?治ったのではなく、改善したという事になる。

 原因があるから痛みを感じるので、原因が無くなることを治ると言うべきである。痛みは筋肉の緊張だから、筋肉が柔らかくなって痛みを感じなくなって初めて治ったと言えるのだろう。どうも、私が治ったと言えるのは、好きなゴルフが出来るようになったときという事になりそうだ。どんな病気でも、自分の満足する生活が出来るようになって初めて治ったという言葉を使いたい。

 ところで、皆さんこのマークご存知ですか?
 これを見たら助けてあげて下さい。