すこやか通信-2022年5月号-

正しい事

 小説の引用ですが、「その一、正しい事を考える」「その二、正しい事をする」。かなりシンプルな事ですが私は好きな言葉です。この後続く言葉がまた素敵なのです。「逆はあってもうっかり善行をしてしまった、ということは絶対にない」、ということです。正しい事をする、には、「意識する」必要があります。私も経験上、無意識に正しい事をしていることは確かにありません。もし「意識して、考えて」正しい事が出来ないなら、正しい事をするための準備が出来てない、ということになります。順序が重要ということになります。この順序が「道」だと思います。

 医療の世界だけでなく、この世の全てに当てはまるのではないのではないか?と自問自答しています。自分の考えている正しい事が正義とは限らないため、相手のことも考えないといけません。例えばこれは私の考えですが、正しい事、正義、は時代や環境によってかなり変わってくると思います。なので、私の考える「正しい事、正義」とは、「①相手の立場にたって考える事」「②その時代や環境によって一般的に善行とされる事」「③法的に定められている事」の3つだと思っています。

 ウクライナ問題で、今世界情勢は大きく変わっているのが日本にいても実感されている方が多いのではないでしょうか?米国留学時でもカルチャーショックをうけました。例えば、肌の色で差別はある、凶悪犯罪が非常に多い、飲酒運転は問題なし(夜歩いたり自転車は危険でありタクシーもないため)、貧困問題が非常に問題になっている(日本とは比べものになりません)といったなどの事です。

 世界平和を祈りつつ 

一宮きずなクリニック
院長 福田 大和