すこやか通信-2022年9月号-

ベロベロの神様

 お盆休みは、コロナの対応にゆっくり出来たとは言えないが、久しぶりにのんびりした時間を楽しめた。ゴロゴロしていると家内が、佐川のかき氷が人気のようで是非食べたいと言い出した。あの牧野博士出身の地でもあり、ふるさと館もあるというから、一緒に出掛けることにした。車で1時間ほどだろうか。昼過ぎ、炎天下、さすがに暑い。熱中症になりそうだが、かき氷を食べることを考えると、少しは涼しい気分だ。まず、牧野記念館に向かう。白い半ズボンに黒いTシャツ、ヤンキースの野球帽は20代を思わせる(自称)。いきなり着いたのはかき氷店。何という名前であったかは覚えていない。やけに賑わう店であった。イチゴ、ショウガ、梅、トマト、地乳ソフトクリームの写真が印象的であった。早速注文しようと受付に赴いたが、行列。更に名前が沢山書いてある。かき氷にありつくには1時間はかかりそうな雰囲気である。妻と顔を見合わせ、ここは取りあえず見送って、ふるさと館へと向かう事にした。

 ふるさと館は古風な一軒家で、静か。訪れているのは、私たち二人だけ。ゆっくり眺めているとオシャレなご婦人が声を掛けてくれた。館長さんのようである。彼女のお勧めでビデオで牧野博士物語を30分ほど楽しんだ。帰りには、手作りのしおりを無料で頂いた。裏には牧野博士の歌が書かれていた。「世の中のあらん限りやスエコ笹」私の選んだ栞にはこう書かれていた。奥様に送った歌である。これには家内もかなり喜んでくれたようだ。その後はブラブラと近くを散策したのだが、結局何も食べずに高知に帰ってきた。

 佐川で印象に残っているのは、やけに白い建物が多いこと。後で解ったのだが、ここは「酒蔵の道」と呼ばれているらしい。

 土佐は「お酒の国」。人が集まるところに酒があるのか、酒がある所に人が集まるのかとよく言われます。テレビのケンミンSHOWでも紹介されました。ところで、今更ながらであるが、なぜ高知は酒処なのだろうか。日本酒と言えばやはり東北としたものである。調べてみたところ、土佐藩主山之内一豊が高知に来た折、家老が佐川に住み、その従者が酒造りの者であったとか。水が美味しいので酒処になったようです。司牡丹の前身が始まりです。佐川からは偉人が沢山出ているし、坂本龍馬も司牡丹を飲んでいたとされています。船中八策を飲むときには彼らと一緒にいる気分に浸かりたいものです。

 お酒に関したもう一つ、疑問がありました。べく杯です。「べろべろの~、神様は正直な神様よ。○○のほうへとおもむきゃね、それおもむきゃね」の一説である。歌の中にある「べろべろの神様」ってどんな神様?
 調べてみました。元々は江戸時代に始まった俗文化で「家族の中でおならをした人は誰か」を神様に問うための占い遊びであったようです。「屁ひりの神」と呼ばれていたようだ。酒好きの土佐人によってこんな風に変わってきたようだ。ちなみに「べろべろの神様」に合うためには自分自身がべろべろにならないと会えないらしい。でも会っても、べろべろだから覚えていない、もしくは信じてもらえそうにありません。

 追伸、高知に帰って来た折、やはりかき氷の未練があったようで、マンジェササに二人で行きました。ここもずいぶん待ったのですが、中にアイスが入っていてとても美味しかった。