・・・少子高齢化は今・・・
世界は先進国、発展途上国を問わず、少子高齢化の波が押し寄せているようだ。
少子高齢化とはご存知のとおり、少子化と高齢化が同時に進むことだ。具体的には15歳未満の人口と65歳以上の人口を占める割合である。
30年前までは、中国が高齢化1位であった。これは、人口が増えすぎたため、夫婦に1人しか子供が作れないという政策をとったからに他ならない。現在はこれが緩和され子供が増えている。
2015年の時点では日本が1位となった。日本の場合は、高齢者が長生きし、昔のように多くの子供を作らなくなったためである。当時、2位ドイツ、3位イタリア、4位韓国であった。日本より10年高齢化は遅れていた韓国は日本の介護保険を参考により改良した介護保険制度を模索していた。まず、財源の確保に医療と介護を分けて、介護保険料を20歳になったら徴収する。対象者は国が選び、ケアマネージャーはおかない、などである。
しかし、近年、急速に韓国の高齢化が進行し、現在は日本以上に厳しい情勢となっているようだ。今回、一体、韓国に何が起こっているのか、連休を利用して韓国に訪れたのでご紹介する。
2泊3日の短い期間だったのでソウルだけ訪問した。まずはソウルタワーに昇り、一周を見渡した。真正面に青瓦台(昔の大統領府)を眺めると真ん中に景福宮(王宮)がある。見事に縦一線である。反対側には、漢江(首都ソウルを横断する巨大な川;ハンガン)が横たわり壮大な眺めだ。北朝鮮にも目が届く。
まずは、王妃(妻)を連れてこれらを観光した。坂が多くて私は腰にきた。
さて、韓国の高齢化は子供が少なくなってきたためだ。原因は、ネットによる情報で、若者の間では自由に裕福に生きるためには、結婚の意味がないと考えている。韓国では、「就職・雇用などの所得不安」「子育てへの経済低負担」を心配し、「自分一人の生活を大切にしたい。それが若者の感覚だ」と言う。文化が変わってきているのだ。休職するとその後の給料が落ちる事、再就職が難しいことが根本にある。厳しい受験戦争を勝ち抜いた人は、職を失いたくない、子供を作ると生活が大変になる。国の補助もない。などが理由で子供が少なくなっているのだ。日本とは違い、政府は外国人で若者移住を進めている。
実際、ソウル市内を歩いていると三人に一人は外国人だ。国民も寛容で、排他的な雰囲気はなく、融合を感じる。日本のように資格云々は言わず、どんどん外国人を招き、言葉も自国語を押し付けていないようだった。宗教的摩擦も回避するため、イスラム教の礼拝所(モスク)も建設している。
子供のいなくなった幼稚園や保育園は、今や老人ホームに転化している。結婚式場は葬式場に変わってきた。税金を納める際にも、老人ホームを指定して寄付することが出来る。サービスの良い老人ホームが生き残っていく仕組みである。
これが成功するかどうかは解らないが、日本も、何か考えなくては太刀打ちできないと感じた。
以上、簡単に感じたことを書かせていただきました。皆さんはどう感じましたか。
それでは、二人で、生ガニとカルピを頂きに、出かけます。