すこやか通信-2024年6月号-

 「マイナンバーカード炎上」 

 台風1号も過ぎ去り、夏の気配が感じられるようになりました。
 大阪万博に期待が高まり、次第に賑わいを見せていますが、能登半島災害からはまだ半年が過ぎていません。支援の事を忘れてはなりません。先日、一宮神社で、復興支援邦楽の会が催されたことは大変喜ばしいことでした。私たちも一緒に支援の一役を担っていきたいです。

 さて、今日は、マイナンバーカードに関する情報をお届けします。
 皆さんは、すでにカードをお持ちでしょうか?2024年2月末時点で保有率は73.3%です。しかし、保有者の中で携行しているのは、その半分でした。つまり、マイナンバーカードを使える人は、国民の3分の1です。
 このような情勢の中で、厚生労働省は、本年12月に従来の保険証を廃止し、マイナ保険証(マイナンバーカードを保険証の代わりに使う)に全面移行すると決定した。つまり、マイナンバーがないと医療機関や薬局にかかれないという事だ。医療機関には、それ用の機械を設置すること、患者さんに声掛けをして、マイナンバーカード取得を促す事の通達があった。これには少し、疑問と憤りを感じる。

 一つは、マイナンバーカード取得は、個人の自由とされていたからだ。国は自由としながらも、出来ない事を医療機関に丸投げした格好です。それ正しい?混乱すること間違いなしだ。
 もう一つは、国民皆保険制度です。誰でもどこでも国民は平等に医療を受ける事が出来る。世界唯一・最高の日本の保険制度です。米国ではこの素晴らしさに共鳴し、今後、制度を変えていこうとしているのが現状だ。マイナカードを持たない事や、マイナ用の機械のない病院では医療を受けられないのは、国民皆保険制度の崩壊につながります。どうなるのだろうか?

 2021年10月からは、大病院で本格的な運用が始まりましたが、マイナ保険証を使った人は殆どいないのが現状だ。公務員の利用率が5~6%であったとの報告もある。
 無理強いすると必ず不満やひずみ、混乱、更には悪用が出てくると思うので心配である。
 ただ、皆さんに、慌てなくても良いことも、知っておいていただきたい。12月から保険証は配布しないという事だが、来年の12月までは保険証は有効であること、実際は使える事である。

 今回の国の強引さに、心配している事が、他にもある。国民からの実費を増やす事だ。「この際他にも強引に」と、検討している事があるのだ。
 高齢者の負担を3割にすること。高額医療を受けた人にそのほとんどを負担させること、ジェネリック医薬品を使わなかった人に差額分を支払わせるといった内容です。
 こうなると、重病人や、難治性疾患の方は治療が困難になり、助かる人も助かりません。道徳が薄れてきているように感じられる。私だけだろうか?
 私はマイナンバーカードに反対ではない。使い方によっては、便利で、有用なものだからだ。すでに、外国では証明済みである。しかし、焦らずに、安全に進めてもらいたいものである。

 最後に、7月28日、能登半島復興応援チャリティーコンサートをします。是非、お越しください。
 「アレとソレ 用事済むのが 福田流」 6月1日 夕時。