すこやか通信-2025年1月号-年頭所感

 皆様、あけましておめでとうございます。
 新たな年の初めを迎え、皆様には健やかにお過ごしのことと、お喜び申し上げます。
 昨年1年、それぞれの持ち場で業務に真摯に取り組んで頂きました事に対し、心より感謝を申し上げます。

 昨年を振り返りますと、歴史的な出来事がいくつもあったように思います。2024年の幕開けは、元日の能登半島の大地震でありました。世界的にもウクライナや中東の戦争は依然として活発化し、第三次世界大戦を予感させる年となりました。
 日本国内でも、闇サイトを介した強盗殺人など暗いニュースが相次ぎました。
 ただ、一方で、大谷翔平がメジャーリーグで史上初の「50-50」を達成し、世界中を沸かせたことや、オリンピックでの日本勢の躍進は記憶に新しい所です。
 そして経済界でも、新たな局面を迎えた1年となりました。昨年のわが国では、経済界が着実に回復しました。多くの産業で業績が改善し、特に外国人観光客が日本各地に押し寄せたことから、宿泊や飲食産業は活性化したようです。
 また、最近は円安を受けて輸出業界は収益が急増しているようです。これを受けて、日本銀行は10年以上に及んだ異次元緩和に終止符を打ち「金利ある世界」に向けた政策を取り始めたようです。高知県と言う地方ではあまり景気回復の実感はありませんが、この影響を受ける事は間違いがありません。

 ところが、医療福祉業界はいまだにコロナの爪痕が残った状態で、回復の兆しはあるものの、成長には程遠い状態だと考えられます。
 景気の良い輸出関連企業と、逆に景気が悪くなった輸入関連企業、私たちはその中間にはさまれている産業なのです。中でも、人手不足は深刻な問題となっています。外国人雇用や、デジタル化への取り組み、ソフトウェアへの投資を試みていますが、「賃金と物価の好循環」には程遠い状態です。新年のわが国の展望では、景気の回復はしばらく続くようです。地方への影響はまだ先になるかも知れませんが、今後の環境変化には注意深く備えておくことが、新年の最重要課題といえます。

 今年の干支は「乙巳(きのと・み)」です。私は年男です。「乙」は困難があっても紆余曲折しながら進むことや、しなやかに伸びる草木を現しています。「巳」は蛇のイメージから「再生と変化」を意味します。脱皮し強く成長するへびは、その生命力から「不老長寿」を象徴する動物、または神の使いとされてきました。 私たちは、これから多くの新しい局面に遭遇すると思いますが、周りの情勢に振り回されることなく、盤石な基礎を構築することが大切です。
 秦ダイヤライフも大和会も老いることなく、不老長寿の道を進んでいけることを願ってやみません。一致団結して力強く邁進していきましょう。

 最後に、本年が、皆さまとご家族にとり、良き年になる事を祈念いたしまして、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。

秦ダイヤライフ福祉会
理事長 福田善晴