すこやか通信-2024年12月号-

・・・独居老人比率 高知県がナンバーワン・・・

 国立社会保障・人口問題研究所は2020年の国勢調査に基づき2050年までの将来推計の結果を都道府県別で公表した。単独世帯の割合は、27都道府県で4割超えとなると予測した。 65歳以上の高齢者の単独世帯は、32都道府県で2割を上回る見通しだ。
 未婚世帯の増加や少子高齢化が要因で、医療や介護など高齢者の生活を支える体制づくりが急務となる。
 2050年の時点で単独世帯が40%を超えているのは都会では若者が多いためだ。しかし、こと高齢者となると全く話は変わり、全国平均で13.2%。高知県は27%でダントツであった。4世帯に一つは高齢者の単独世帯なのだ。
 独居高齢者と言うと、貧困、鬱・認知症、孤独死といった暗いイメージが湧いてくる。早急な対策が必要だとだれしも思うところである。

 しかし、実際どうなのだろうか?

 私は独居生活をエンジョイしている方を多く知っている。皆さん堂々として活躍されているのだ。共通点は仕事をして社会に参加・寄与しているという自負がある。もしくは、趣味があって毎日を楽しいと感じているようだ。
 数日前、とても寒い日の夕方、久万川橋周りで、片手に袋、もう一方にゴミ拾いトングを持ったご老人に会った。この女性とお話をした際、一人暮らしで、健康のために毎日こうやってゴミ拾いをしているのだと言う。社会の一員としてこの生き様にとても感動した。自分の生きたいように人生を歩んでいる人も多いのが事実だ。
 悪いイメージだけでなく、独居老人を応援することの方が大切なのだと感じた。
 困った時にだけ、有効な対応ができ、いつも見守ってあげるような体制を期待したい。
 高知県では、独居高齢者宅に「ⅠP版緊急通報端末」と「安否センサー」を設置する取り組みを行っています。これで安心安全を少しでも得られることを期待しています。
 私たちも、昔ながらの四人組のような、周り4世帯が一つの単位となって助け合う仕組みを作ってみてはどうだろうか。
 皆さんのご意見を教えて下さい。
 「私だけ、夫がいるのと妻嘆き」今年の高齢者川柳です。
 一人でも人生を謳歌していただきたいものです。