厄年をおえて
今月は福田善晴理事長の愚息の福田大和が担当させていただきます。43歳になり厄年を超えました。2つの出来事が舞い込んできました。
1つは3年半書き続けて、手直しもした、中外医学社からの監修の教授もついた、医学書(間違いがない、医療関係者向け)が、ついに1/18に発売となり、発売前から予約がかなりあり、アマゾンの「心エコー」「心臓」両部門で3位、2位を獲得しました。「心エコーがうまくなりたければ 心エコーレポートを書きなさい」というタイトルです。表紙、挿絵は大学時代からのファンのイラストレーターである、上条衿先生にお願いすることができました。出版には「自費出版」「共同出版」と「商業出版」があり、今までの私の本すべてが「完全商業出版」です。どういうことかというと、自己満足でだせるのが自費出版で間違いも許されます、何せ自分の考えをかけばいいだけです。私は母型の祖母のために、書きためた短歌を出版させてあげたい、と思い病床にふけった祖母に妻の力を借りて香川で働いている時に出版した経験があります。「共同出版」は著者と出版社がお金をだしあい出版するという形式ですが、業界ではあまり勧められていません。売れなくても出版社は儲けがでるので本の宣伝などをしないためです。「商業出版」は出版社から依頼があり、著者が書き、著者はお金を一切ださない、というスタイルです。私はこの方式でしか書かないようにしています。前著の「恋する心エコー」(発売9年たっても心臓部門で2位をとっています、発売7年間はシリーズで1、2位を独占していました、最近でも、心臓部門で私の本が30位までに3冊入っている、ということもありました)も、商業出版です。 医師の中には自分のことを残したい、という思いで自費出版される方もいますが、いい本もありますが、なかには製薬会社にノルマをかして、高知で売り上げが1位になったという「とんでもない」悪徳医師もいます。
もう一つは、「日本心臓リハビリテーション学会」の四国地方会の学会長を2023年に務めることが正式に決定しました。開業医でこのような学術集会の学会長をしている人をまだ私はみたことがありませんので、大変な名誉です。こういったことは2年前に決定されます。以前から高知新聞に寄稿した内容でもありますが、大阪など都会の透析学会には患者さんもこられ、医師に質問し、勉強して自分が受けている治療が最新のものなのかどうか、をチェックされる方も多いのです。 私が主催する学会は「心臓病になったあと、どのような生活をすれば再発を予防でき、元気に長生きできるのか」という学会です。 一般の方ももちろん聴講できますので、正式な日程は来年の3月にならないと決まりませんが、是非いらしてください、参加費は1000-2000円くらいのものです。理事長も全国学会を高知で開催し見事に成功させました。私が主催する学会とは規模が違います。ただ医学というよりは介護の学会であり、これまた大変な限られた人しか主催できないことではありますが、私からしたら世界一の医師である父親ができなかったことをしている、ということは素直に嬉しいものです。
さて32歳から執筆活動をして、34歳に初めて医学書を出版、36歳時に留学中にもよらず出版、その後50人の医師で共同で執筆した本も出版し、今回の本を12月に脱稿したので、丸々10年間何かを書き続けていたことになります(一般の人向けの、コラムなども雑誌に書いたものをあげると、もう何冊になったか分かりません) 英語論文も含めいつも何かを毎日書いていた(家族で温泉旅行にいっているときも)毎日でしたが(そういえば、論文も27歳から書き続けているので、期間はもっと長いですね)、今年になって企画をもらっているもの、企画をされているもの、を一旦休もうと思っています。
と、言いながらも、毎日PCを夕方あけては、企画の内容のネタを書き続けてしまっています。これはもう趣味になってしまっています。ちなみに東北の震災が32歳の時に起こり、後輩が被災地で働いていることなどから、本のロイヤリティ(印税)は全て寄付するようにしています。