すこやか通信-2022年3月号-

 マスク生活になって早くも2年になろうとしている。コロナ渦の生活で当たり前になったとはいえ、ウンザリしている人も多いだろう。マスクなしで外出すれば、非国民的に後ろ指を指されるためか、感染に対する教養が高いのか、日本ではほとんどの人がこの習慣を守っているのである。他方、この先いつまでマスクをしないといけないのか不安になる人も多いところだ。
 現時点では感染防御のために、必要不可欠なものであることは間違いない。実際、コロナにも効果があるし、この2年間、インフルエンザの流行も起こっていない。私の場合はこの時期毎年悩まされている花粉症にも有効である。しかしこれほどに医学的にマスクの有効性が立証されたのは意外であった。ウイルスは本当に小さいものだからだ。

 私生活にもいろんな変化があった。顔半分が隠されて、目の美しい人がとても美人に見える。伊達マスク状態とでもいうのだろうか、顔の印象は全く変わってしまった。逆にマスクの下は見えないので、化粧をしなくなったり髭を剃らなくなった人もいるようだ。私も歯が抜けた時にはマスクで助かった。若者の間では一つのファッションになっていたりすることもあるし、あまり長引くと顔パンツ状態で、外せなくなるかもしれない程だ。

 一方、弊害も沢山感じる。
 呼吸器疾患の方には、酸素不足が起こりやすいし、運動もマスクをつけては活発に出来ない。更なるマスクの改良が望まれるのだ。
 更に、とにかく、言葉が聞き取りにくい。話すのも面倒になってくるという事だ。この事は人と人との交流を減らす事だけでなく、考えることや積極的になる事にも妨げになる。表情が現れないと顔の筋肉(表情筋)も使わなくなってくる。マスク生活で10歳は歳を取ると言われている。浦島太郎ではないが、マスクを外したら急に老けていたという事になりえるのだ。使わないと弛んでいくという事である。皮膚科の先生に聞いたところ座って顔に見えるしわが横になった時に少なくなるのは弛んでいる証拠という事だ。皆さんはどうだろうか。対策は勿論、表情筋を使う事だ。喋る・噛む・揉むが良いのですが常にはできない。そこで効果的なのは、口角を吊り上げることである。いつもニコニコした顔を作っておく事だ。是非、お試しあれ。

 ところで、私事ですが、来る3月20日に孫のピアノ演奏会に特別出演することになった。無謀にも孫娘と二人でピアノとサックスで協演するのだ。曲はレカードボサノバ。お互いに練習し試してみた。孫のそつ無く引くピアノに、その成長を見ることが出来、うれしさを隠せなかった。いや、同じ目的に向かって孫と協力できること自体が私にはこの上ない幸せであった。当日上手くやる自信は全くないのだが、一緒に練習したことが、貴重な時間であった。
 しっかりサックスの練習をして表情筋を鍛えようと思っている。
 時は、ロシアがウクライナを攻撃して、第三次世界大戦に入ろうかとしている3月1日。