すこやか通信-2023年1月号-年頭所感

 皆様、明けましておめでとうございます。お正月は、充実した時間を過ごすことが出来たでしょうか。

 旧年中はコロナ禍の繰り返しで、忙しい毎日を過ごされたことと思います。人との接触がないと寂しい思いをするものですね。

 そのような中でも、テレワークで頑張ってくれた人や、新しく外国から新人を迎え入れたことなど、当グループでは感心すること、期待できることが沢山ありました。

 国内でも安倍元首相が射殺されたり、多くの凶悪な犯罪が毎日のように報道されましたが、サッカー日本代表が、活躍してくれたニュースには心を癒やされる思いでした。皆様の記憶にも新しいと思います。団結することの素晴らしさや、奇跡ってあるんだなと信じさせてくれたようです。

 さて、新年を迎え、私はこんなことを考えました。聖徳太子の時代に日本に伝わり江戸時代に日本人の道徳とされてきた儒教。親は子を慈しみ子は親の面倒を見る。家族という独立した集団が責任をもって暮らしていく。昭和の時代まではこうであった。上手くいっていたのでこれはこれでよかった。しかし、2000年以降、少子高齢化が進み、家族だけでは機能しなくなり、介護保険の名のもと社会が助け合って面倒をみようという時代に変わってきました。そこから、地域包括ケアという概念になってきました。しかし、今や、国の主導で始まったこのようなシステムに陰りが出てきたのも事実です。お天道様から降り注いだ光は残念ながら影があったからです。どうしても、光の当たらない人たちがいます。

 これからの時代は全ての人が共存できる新しい考え方が必要になってくるでしょう。地域共生社会。このように呼ばれているものです。落ちこぼれが無いよう共に手を取り助け合う社会、水がどこにでも届いていくように、全ての人に平等に自分らしく暮らしていける世の中、まさにSDGs、誰一人取り残さない(Leave no one behind)持続可能でより良い社会の実現に向けての実践が必要なのです。

 新年にあたり、我が法人は、地域共生社会の一端を担い、これを推し進めていきたいと考えております。
 理想はなかなか実現できないものですが、みんなで協力していけば、不可能なことはありません。

 具体的に、その一環として、来たる4月9日には、NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク第2回全国の集い高知プレ大会「ケアする人受ける人、どちらにも優しいケア 高知県での優しいケアを考えよう」~未来の担い手につなぐために~を開催します。皆さんの力をお貸しください。

 毎年、社会福祉法人は一新されていくものです。新たな局面があるからです。世の中のために役立つようよりよい法人・グループを作っていきましょう。

 新しい年が、皆様にとって実りの多い一年になりますよう、お祈り申し上げます。