年頭所感

秦ダイヤライフ福祉会
理事長  福田善晴

明けましておめでとうございます。関係者の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
昨年は、当会と致しましては、四国唯一のユニットケアリーダー研修施設となったこと、誠和園の移管を受け新築工事を開始できたことなど順調な一年であったと思われます。ひとえに皆様方のお力添えあってのことと感謝いたしております。
しかしながら、世の中を振り向けば、医療介護の問題点、時代の流れ、人口減、高齢者増加、働き手減少、多死社会が避けようのない近未来の現実であります。私たちにはその状況の中で如何に地域の医療・介護・福祉を守るかが、命題とされております。未来の変化を予測し、地域の皆さんに安心して過ごしていただくか、常に先手を取って活動していかなくてはならないと考えております。
例えば、2017年12月に閣議決定されておりました介護職の月給は遂に本年10月に8万円賃上げされることとなりました(消費税の増税を見越してですが)。しかし、これについても勤続10年という縛りがついており、報酬は一度事業者に振り込まれ、給料自体は事業所の判断に任されるという事です。残念ながら、全国的には勤続10年の介護士は殆どいません。新たに介護士を目指す人には何の魅力もない政策と思われます。事業所も赤字決算が大半であり、その補填にまわってしまう可能性大であります。介護報酬のアップがない限り介護士の給料増加は難しいものと思われます。私どもと致しましては、何らかの収入増加、機械化による人手不足の解消、職場環境の改善などあらゆる手を講じるつもりでおります。
また、外国人雇用や、若い世代に介護福祉の重要性・働き甲斐などを伝えていくなども行ってまいりま
す。
昨年の大河ドラマでは、西郷隆盛が「敬天愛人」という言葉を印象付けました。「天」とは真実・真理であり(天皇ではありませんでした)、これに従って人を愛するという事でした。私は「敬人愛人」人を敬い人を愛してこの一年、邁進するつもりでおります。
皆様方には、本年も、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。