福田理事長のすこやか通信-2019年9月号-

団塊の世代

 最近のテレビのニュースでは、高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えて店に突っ込んだ。高速道路を逆走した。高齢者は危ない。杉良太郎さん(血液型O型)は74才で免許証を自主返納した。事故を起こす前に、との事であった。団塊の世代がこれから高齢化する。率先して手本を示した様である。団塊の世代(私はこの後の世代と思っているが)の方はどう思っただろうか?「何でわしらの免許証が取り上げられるのか?」「これからの生活はどんなに不便になることか。」「若いものこそ、あおり運転している、免許証取り上げろ。」

  どうも今の世の中は、75才以上の高齢者、団塊の世代、それ以下の人に分けられているようだ。テレビでは、視聴率のために、此に更に煽りをかけている。

 独り暮らしの年寄りの孤独死、これから怒涛のように増えていく高齢者、年金を受け取れない若者。仕方がない世の中だ。大きな問題だけど、どうにもならない。諦めるしかない。そう言っているように思われる。

 そう言えば、45年前に流行った井上陽水の「傘がない」と言う歌を思い出す。「都会では自殺する若者が増えている。今朝きた新聞の片隅に書いてある。だけども問題は今日の雨、傘がない。」と言った歌である。どうにもならないから、無関心を装っているようである。

 そうなのかなぁ?どの世代にとっても、切実な問題である。何とかする方法を考えることが一番。何とかしないといけないのである。自分が高齢者だったら、団塊の世代だったら、支える側の若者だったら!そう思えば何とかする方法を必ず見つけ出すはずである。

 例えば運転しなくても、自動で動く車である。解決の扉はどこかに有るに違いない。いろんな人の立場になれば、きっと何かが出来るはず。

  年齢が縦軸なら、社会が横軸だ。世界を見ればわがまま放題のアメリカ、中国、朝鮮。自分の回りでは、大きな社会格差。解決の肝はやはり理解し合うことか?相手の立場で考えることも必要なのかも?

 今回、開設する誠和園。多分、社会が諦めた人たちが対象になるでしょう。でも、何とかするのです。必要なのは一緒に考えることと、諦めない事だと思っています。